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年上部下・年下上司とうまく付き合う秘訣とは

2015年に公開された映画『マイ・インターン』では、アン・ハサウェイ演じる30歳程度の女性の上司に、ロバート・デニーロ演じる70歳のインターン(!)が部下として一緒に働く姿が描かれました。年齢差40歳というのはさすがに極端にしても、実際の仕事現場では人材の流動化の促進や実力主義の浸透を背景として、年上の部下・年下の上司が増えていると言われています。次々に現れる新技術や新規格に対応していく必要に追われているエンジニアという職業では、若い人ほど新しい技術を習得しやすいという側面もあるため、他の職種に比べて年上部下・年下上司が生まれやすいと言えるかも知れません。では、年上部下・年下上司とうまく付き合っていくために、何が必要なのでしょうか。

年上部下・年下上司のよくある不協和音

年上部下・年下上司の間には、どのような問題が生まれるのでしょうか。リクルートの調査によると、年下上司が年上部下に感じる問題点として、上司としての指示に従わない、年齢が下の自分を見下すように扱う、失敗をなかなか認めない、といったものが挙げられました。一方で年上部下が年下上司に対しては、年下上司の現場経験の少なさから起こるトラブルを逐一フォローしなければならないことへの不満や、傍若無人な態度が許せない、といったものがありました。互いが互いにどのように向き合っていけばいいのかわからず、日々の仕事の中でストレスをためている年上部下・年下上司が多いようです。

世の中の常識と異なる点をきちんと明文化

年上部下・年下上司が生み出す不協和音の大きな理由は、やはり一般常識とのかい離にあるでしょう。一般的に日本では、若い人は年長を敬い、また指導をするのも年長者という儒教的文化が根付いています。しかし年上部下・年下上司は、そのような不文律と真っ向から対立するために、気まずさや難しさを覚える、仕事がスムーズに回らなくなる、といった事態が発生します。

そこで、職場はあくまで世の中の常識だけで動いているのではなく、職場のルールに基づいて動いていることを示すために、仕事におけるルールを明文化し、職場内での合意を取りましょう。指揮系統や報告のルート、問題が起きた際の責任の所在など、年上部下・年下上司の間でコンフリクトが起こりやすいポイントをあらかじめルールとして定めておけば、世の中の常識と異なる点があったとしてもスムーズに業務を進めることができるはずです。

肩書きを外したコミュニケーションで、ソフト面のケアも

職場内でのルールは一定の効果は上げますが、万能ではありません。日々起こるすべてのコンフリクトをすべて明文化することは実質的に不可能ですし、またたとえ事前に合意形成が取れていたとしても気持ちとして割り切れない部分が出てくる場面も十分に考えられます。そのため、日ごろからコミュニケーションをしっかり取るといった、ソフト面での対応も考える必要があります。

有効なのは、定期的に「互いの職位の違いをわきに置いたコミュニケーションをする」時間を取ることです。年上部下・年下上司の問題は、きちんとした関係性が築かれていれば回避できることばかりです。関係性を築くためには、○○課長、○○部長といった肩書きを捨てて、「一人の人として」コミュニケーションを取ることが大事になります。月に一回、四半期に一回でもこのような時間を取れば、互いの関係性を深めることができ、年上部下・年下上司問題を解消させることができるでしょう。

年上部下・年下上司の問題は、これからますます増えていくものと思われます。互いの不満が爆発する前に、しっかりしたケアをしていきたいですね。

参考文献

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