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ストレス社会に打ち勝つ エンジニアならではのレジリエンスの高め方

エンジニアとして、自分自身の健康維持のため、メンタルヘルスの問題は決して無視することはできません。労働政策研究・研修機構の2012年の調べによれば、6割弱の会社において、何かしらメンタルヘルスの問題を抱える従業員がいることが判明しました。メンタルヘルス問題の現状と、エンジニアとしてどのようにストレスへの対処能力を高めていくべきかを見てみましょう。

7割の企業がメンタルヘルスの問題を抱えている

先ほどの調査について、メンタルヘルス問題を抱える従業員を持つ会社の割合を業界別で見ると、1位の医療・福祉の76.6%に次いで、情報通信業は73.0%との結果でした。また「過去1年間に、メンタルヘルス不調で1カ月以上休職、退職した正社員の有無」の割合においては、業界全体平均が23.5%であったのに対し、情報通信業は55.8%とダントツの値を示しました。ITエンジニアは一般的に他の業界と比べて多忙であり、いわゆる炎上プロジェクトや、巨大プロジェクトのカットオーバー前後には、二徹や三徹は当たり前であることも。また技術の進歩のペースが速いために、常にトレンドへのキャッチアップが求められることも負担のひとつでしょう。そんな中で心のバランスを崩してしまう人が多いことを、データは示しています。

ストレスに対処する力は鍛えることができる?

では、このようなストレスフルな戦場を生き抜くためには、どうすればいいのでしょうか。ヒントのひとつが、近年脚光を浴びている「レジリエンス」という概念です。「復元力、弾力」などとも直訳されるレジリエンスは、困難な状況やストレスなどの外的刺激に対して、しなやかに適応して生き延びる力のことを指します。外的刺激への適応なんて、大昔から言われてきたのではと思われるかも知れませんが、最も注目すべきはレジリエンスとは誰もが育て、鍛えることのできる「能力」であるという点です。

一般的に、ストレスへの耐性は先天的な性質によって大部分が決まるもので、後天的に学習することは難しいと思われがちです。しかし近年のレジリエンスに対する研究結果によると、レジリエンスとは筋肉のように、個人個人が努力によって育てられることが分かったのです。

エンジニア流レジリエンス鍛錬方法

では、どのようにすればレジリエンスを鍛えることができるのでしょうか。レジリエンスの鍛錬方法にはいくつかやり方がありますが、行いやすいエクササイズや実践方法を見ていきましょう。

  • レジリエンスの鍛錬には、マインドフルネス瞑想が効果的と言われています。マインドフルネス瞑想は、「今ここ」のみに意識を向けるトレーニングです。昨今では、マインドフルネス瞑想を効率的に行うためのスマートフォンアプリも多数リリースされています。ぜひ自分にあったアプリを探しだし、トライしてみてください。
  • 人は一日の中で、集中力に満ちている時と、エネルギーを使い果たして電池切れの時、いうなればエネルギーの山と谷があると言われています。エネルギー切れの時にうまく休憩を取ることで、レジリエンスを育てるために必要な心理的余裕を確保することができます。
    一般的に90~120分サイクルで山と谷が来ると考えられていますが、そこはエンジニアらしく、データの取得と分析を通じて自分自身のサイクルを見つけてみましょう。自分が集中できている時間、エネルギー切れの時間を計るための仕組みをフリーソフトなどで構築し、継続的にデータを取っていくことで、どんなサイクルで山と谷が現れるかが分かるはずです。谷が現れるタイミングがつかめたら、先回りしてリフレッシュタイムを取るように仕事の段取りをつけるようにしましょう。これにより、あなたのレジリエンスを働かせるパワーを的確なタイミングで補給できるようになるはずです。
  • 「今ここ」に意識を向けるための天敵となるのが、あなたが今目にしている電子デバイスの数々。さまざまなアラートで、あなたの意識を「今ここ」から引きはがそうとします。しかし、我々はITのエキスパートのはずです。電子デバイスを操作することはあっても、操作されるようなことがあってはなりません。仕事中ある一定期間は、スマホのアラートをコントロールするアプリや、ついつい関係のないサイトのブラウジングを避けるためのフリーソフトなどを駆使し、ひとつの事柄に集中できる環境を作り上げましょう。

レジリエンスは、あなたが豊かな職業人生を送るための基盤とも言える能力です。ぜひ自分にぴったりの鍛錬方法を見つけてみてください。

参考文献

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