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ウェアラブル機器活用最前線 スポーツからファッションまで

今ではすっかりおなじみのデバイスとなった、ウェアラブル端末。ウェアラブル端末の応用範囲は、ビジネスの生産性を上げるものからエンターテイメントまで、非常に幅広いのが特徴です。これまでにない新しい価値を生み出しているウェアラブルの活用事例について見ていきましょう。

サッカーのルールすら変えた!? スポーツ×ウェアラブル

スポーツ選手が自身のプレーを改善していくためには、自分がどんな場面でどんな動きをするかを正確に把握することが第一歩となります。特定の動作で体のバランスが崩れていないか、プレー中に無駄な動きがないかどうかといったデータは、スポーツ選手にとっては宝の山です。
香川選手が在籍していることで知られるドイツの名門サッカーチーム ドルトムントでは、体の傾き、向き、移動距離、ジャンプの回数などを測定するセンサーが内蔵されたウェアラブル端末を用いて、選手のプレー状態を詳しく計測しています。プレー中の動きをデータ化し、詳細に分析してプレーの改善につなげていきます。スポーツの世界は、もはや根性論ではなくデータを元にした理論で戦うのです。

このようなウェアラブル端末の発展を受けて、公益財団法人日本サッカー協会は公式ルールを改正し、試合中のウェアラブルデバイスの使用を原則認めるとの方針を打ち出しました。ウェアラブル端末がどのようにスポーツの世界を変えていくのか、これからも目が離せないでしょう。

アクセサリーと区別が不能? ファッショナブルに生まれ変わるウェアラブル端末

少し前まで、ウェアラブル端末を装着するユーザーと言えば、ITへの関心が高いギーク層が多かったかも知れません。この手のウェアラブル端末は機能性ばかりが押し出され、ギーク層にしか受け入れてもらえませんでした(もしくはギーク層が買うからこそ、機能性が押し出されていたのかも知れませんが……)。しかし今では、市販のアクセサリーと見間違えるほどのおしゃれなウェアラブル端末が登場しており、ファッションに敏感な20代女性でも気軽に身に着けられるものが増えています。

リクルートテクノロジーは、2015年3月に「女子による女子のための新型ウェアラブル端末」の発表会を開きました。この発表会では、現役女子大生が、女子の目線でデザインしたウェアラブル端末をお披露目しました。ファーがついたブレスレットなど、もはや普通のアクセサリーにしか見えない端末や、髪留めウェアラブル端末が考案されるなど、自由な発想でプロダクトがデザインされました。これからはひとつのウェアラブル端末をずっと着用するのではなく、アクセサリー感覚でいくつもの端末をその日の気分で使い分けるといった日が来るかも知れません。

コンピューティングの枠を超えるために必要な考え方

ウェアラブル端末は、机に向かい、野暮ったいディスプレイに表示されるデータを見つめる、といった伝統的なコンピューティングの世界を大きく変える可能性を秘めています。これからの人とコンピューティングとの付き合い方は、「意識的に使う」ものから「日常的にそこにある」ものへと変わっていき、そして「人とコンピューターの境がなくなっていく」でしょう。

その中でエンジニアとして活躍していくためには、コンピューター中心に考えることから、人を中心に考えるという意識の転換がひとつのキーポイントになるかも知れません。人間中心というコンセプトを掲げたデザイン思考などの、これまでと異なる問題解決手法などを取り込み、新たな価値を生み出せるようになることが重要でしょう。

参考文献

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