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AWSの今に見る クラウドエンジニアに求められるもの

AWS Summit Tokyo 2016が、2016年6月1日から3日間の日程で実施されました。北米、ヨーロッパ、アジアと世界中で開催されるこのAWS Summitは、AWSに関連したさまざまな最新技術や活用事例についての講演が行われるイベントです。特に東京での開催は前年よりも開催規模が拡大し、その力の入りようが見てとれます。AWSの最新事例や動向から、クラウドエンジニアに今後どのようなスキルやマインドが求められるかを見ていきましょう。

「オンプレミスの代替」から脱却へ

時計の針を少し戻して、クラウドが世の中に登場したころのことを思い返してみましょう。クラウドが鳴り物入りで市場に出回り始めた当時は、コスト低減・可用性の向上を目的とした、オンプレミスからの代替が多くを占めていました。もちろん現在でもクラウドのコスト優位性や柔軟性には大きなメリットがありますが、今やクラウドは単なるオンプレミスの代替だけではなく、それ以上のソリューションを構築できるようになってきました。

例えばピクセラ社は、センサーとAWSとを活用したスマートホームIoTサービスを提供しています。ドアの開閉を察知するセンサーや、温度、湿度、照度などの各種センサーのインプットをトリガーとして、ユーザーのスマホに特定の通知などを送ることができます。

またオプテックス社は、自動車に加速度センサーを取り付け、AWS上で運転状況を解析し安全運転を促すソリューションを展開しています。例えば宅配会社などでは、管理者がドライバーごとの安全運転度合いを細かくチェックする、といったことも可能になります。

このようにクラウド活用の場がより広範になってきた理由は、クラウドのサービスの幅が各段に広くなったことに他なりません。一昔前のクラウドサービスといえば、サーバーやストレージといった基本的なハードウェア的な機能のみが提供されていました。それが今や、BIや機械学習、IoTプラットフォームなどさまざまなサービスが用意されており、「クラウドだからこそできること」が日に日に増えていっているのです。

クラウドエンジニアとして今後活躍していくために

クラウドが一足飛びで進化していくなかで、クラウドエンジニアとして今後も活躍していくためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

ひとつ目は、当たり前に思えることかもしれませんが、進化するクラウドテクノロジーを「深く」理解し、活用できる技術力がより一層求められます。クラウド技術は、もはや単純なオンプレミスの代替ではなく、クラウド特有のサービスがさらに多くリリースされるようになっています。つまり、ITインフラ担当者が片手間で扱う分野ではなく、クラウド技術そのものが専門領域になっているのです。その専門領域を極め、ライバルに打ち勝つ技術力を持つことが求められるでしょう。

また同時に、クラウドのみではなくIT全般やビジネスに対する「広い」知識を蓄えることも求められるでしょう。クラウドサービスは、その存在だけでビジネスの構造をひっくり返すほどの力を持っており、ビジネスのセンスがなければ使いこなすことができない代物になってきています。またBIや機械学習など、クラウドとは全く異なるIT技術がクラウドプラットフォーム上で展開されるようになってきており、それらに対する洞察も求められていくに違いありません。これからクラウドエンジニアとしてより活躍していく人材像は、深く・広くという相反する要求を、高い次元でバランスさせることのできる人になっていくでしょう。

ベストプラクティスや実経験に基づくヒントを得られる講習会「Architecting on AWS」(UBS87L)

参考文献

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