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デジタル家具の時代が到来?生活密着型IoT最新事例 Vol.2

応用のすそ野が広いIoTは、さまざまな製品に新たな付加価値を与えることができます。前回の「家電」と異なり、一見ITとは程遠かった「家具」にもIoT技術は応用され、新たな生活スタイルを提案するようになりました。今回はIoT×家具が見せる新たな世界を見ていきましょう。

デスクワークを健康・快適にするクッション

椅子への座り方は健康に大きな影響を及ぼす可能性がある。と、頭ではわかっていても、常日頃から座る姿勢を意識することはなかなか難しいもの。株式会社Stroboが開発するスマートクッション「クッシーノ」は、あなたの座る姿勢をリアルタイムにモニタリングすることで、正しい姿勢を維持することをサポートします。手持ちのクッションに「クッシーノ・スマートセンサー」と呼ばれるセンサー一式を取り付け、スマホアプリと連動させることであなたの姿勢をトラッキングする仕組みになっています。

また一定期間中、どれくらい良い姿勢で座れていたか、どれくらいの頻度で離席があったかを振り返ることで、仕事への集中度合いも見直すことができます。個人での導入はもちろんのこと、オフィスで一括導入すれば生産性の向上が図れるかも知れません。

ディスプレイを搭載し、ユーザーと対話する化粧台

静岡県に拠点を置く関本家具装芸は、シズオカKAGUメッセにおいて「IoT化粧台」を出展し注目を集めました。化粧台の内部にはコンピューターと32インチのディスプレイが内蔵されており、ディスプレイへの情報の表示や、音声認識によりユーザーとの対話を行うことができます。参考出展されたモデルには、ユーザーとの対話を通じてその日の運勢を占う機能がついています。製品として発売される際には、ニュース表示や天気予報などの情報の表示ができるよう開発が進められています。

将来的には、ユーザーの化粧や服装の好みを理解し、季節の新商品の提案など、よりユーザーの生活を豊かにする情報をプッシュ型で配信することも可能になるでしょう。カメラを内蔵し、AR(Augmented Reality=拡張現実)技術を利用できるようになれば、メイクの仕方の説明を自分の顔の上に映し出すことができます。ユーザーと対話する化粧台には、大きな可能性が秘められています。

おなじみIKEAがワイヤレス充電家具を展開

スウェーデン発祥の家具量販店IKEAは、ワイヤレス充電規格のひとつであるQi(チー)に対応した家具を展開しています。このシリーズでは、ベッドサイドテーブルやランプなど、おなじみの家具にワイヤレス充電器が埋め込まれています。例えばあなたのスマホがQiに対応していれば、テーブルの上にスマホを置いておくだけで充電ができるようになるのです。またQiがすでに埋め込まれた家具だけでなく、既存の家具にQiの充電モジュールを追加する改造キットも揃えています。これがあれば、新たにテーブルを買い直さなくても、安価な費用で充電機能を持った家具を楽しむことができます。

現段階ではこのワイヤレス充電家具はインターネットへの接続機能がついていないため、厳密にはIoT=Internet of Thingsとは呼べないかも知れません。しかし煩わしい充電コードなしに電源を供給できる仕組みが普及すれば、周辺のIoT家具は巨大なバッテリーを持つ必要がなくなり、安価で独創的なIoT家具の登場を促進することになるでしょう。IoT家具の「母艦」的存在として、これからの更なる展開に期待が寄せられます。

IoT化された家具たちは、あなたにぴったりの情報を最適なタイミングで表示させることで、あなたの生活をより便利なものに変えていきます。また何気ない日常の動作をトラッキングすることで、健康的な生活をサポートすることができます。これからのIoT家具の展開、ますます楽しみですね。

参考文献

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