デジタルでちょっと先の面白く、を考える情報マガジン『DIP

DIP Digital Innovation People

お問い合わせ

デジタル

生活密着型IoTの最新海外事例

IoTが世界を変えると言われはじめて、久しくなりました。ニュースなどでIoT技術の発展は知っているけれども、産業用での応用が進むばかりで、いまひとつ自分の生活を変えているという実感に乏しいという方も多いのではないでしょうか。しかし海外では、人々の日々の生活を大きく変える可能性を秘めたプロダクトが世に現れています。ここでは、身の回りに密着したIoTプロダクトの海外事例をご紹介します。

スマホのような冷蔵庫 サムスンのスマート家電

サムスンはことのほかIoT技術に力を入れており、「人のためのIoT」をメッセージとして掲げ、自社で展開する白物家電にも積極的にIoT技術を応用しています。2016年のCES(=コンシューマー・エレクトロニクス・ショー:アメリカで開催される、世界最大の家電見本展示会)では、前面に大きなタッチディスプレイを搭載した冷蔵庫「Family Hub」を発表して話題を集めました。

家族が集まるキッチンの主役として生み出されたこのFamily Hubは、21.5インチの大型タッチディスプレイ上に、クラウドにアップされた写真や、家族のカレンダーを映し出すことができます。これまで家族の伝言板と言えば、冷蔵庫に貼り付けたメモがその代名詞でしたが、これからはFamily Hubに搭載されたディスプレイがその役割を担うことになります。また内部にカメラを設置し、スマートフォンから操作することで冷蔵庫の中身をチェックすることができるというスマート家電らしい機能も装備。さらにはMasterCardと共同開発の「グローサリー by MasterCard」を用いれば、スマートフォンや冷蔵庫の画面を通じて足りない食材を注文・決済を行うことまで可能にします。

また、同社の新型洗濯機AddWashは、スマートフォンにインストールされたアプリから洗濯のスタート、ストップなどの操作が行えるだけではなく、洗濯が完了した後に、ユーザーが家に帰ると洗濯物を取り出すようユーザーのスマートフォンに通知を出すこともできます。これで洗濯機を回したまではよかったけれど、うっかり干し忘れてしまったという事態を防ぐことができます。

家電からの決済を簡単に Visa/MasterCardの取り組み

前述の冷蔵庫のように、自分で買い物をする家電をサポートするためにVisa Readyプログラムは生まれました。これはIoTプロダクトを展開するメーカーがより気軽に決済機能を追加するための仕組みで、インターネットへの接続機能があるデバイスであればどんなプロダクトでも簡単に利用できるとしています。Visaセキュリティトークンを利用し、セキュリティ対策も万全とのことです。

またMasterCardの同様の仕組みにおいては、セキュリティ対策にカメラを用いた顔認証システムを採用しています。これにより、より強固なセキュリティを手軽に扱えるようになったとしています。

一風変わった応用例 シャワーヘッドにIoT!?

サムスンのスマート家電は、これまでの家電にIoT技術を盛り込んだ、ある意味順当な進化と言えますし、またVisa/MasterCardの決済システムの拡張も世の中の要請から生まれた機能であり、奇抜さには欠けるでしょう。しかし、アイデア次第でエッジの効いたプロダクトが作れることもIoT技術の大きな魅力です。フランスのスタートアップ企業が生み出したのは、なんとスマートフォンで湯量などを調整できるシャワーヘッド。シャワーヘッドの中にスマートフォンとの通信機能と湯量の測定と湯量そのものを調整するための仕掛けがあり、例えば設定した湯量の上限に達した際に自動で湯量を弱めたりストップしたりすることができます。

またシャワーヘッドにはLEDライトが取り付けられており、水を使いすぎた際にはLEDライトの色を赤色にする、などといった設定も可能です。使用した水の量はスマートフォンやタブレットから確認できるため、省エネ意識を醸成するといった使い方もできます。

まとめ

自分で買い物をする冷蔵庫から節水を促すシャワーヘッドまで、IoTがあなたの身の回りの生活を変える日もすぐそこまで来ています。近い将来、IoT無しの日常生活なんて想像できない、というようになっているかもしれませんね。

 

参考文献

関連記事

無料メルマガに登録して最新情報を受け取ろう